統合認証の一環としてクラウドへのシングルサインオン製品を探していました
はじめに、アドウェイズについてお教えください。
(中さま)当社は、2001年に設立された企業で、アフィリエイト型広告(成果報酬型広告)事業で成長した企業です。その後、スマートフォンが普及するフェーズでスマートフォン向け広告サービスをリリースし、成長を続けています。
最近では、広告に対するお客さまのニーズが多様化していると感じます。よって、様々なインターネット広告媒体を扱うオンライン広告代理業、特に運用型広告を主軸に据え、グローバル展開を行っているのが当社の特徴といえるかと思います。
運用型広告事業における、貴社の強みについて教えてください。
(中さま)弊社内で複数の運用型広告の運用プロダクトを開発している点です。単に運用するだけでなく、できるだけ運用を自動化したり、機械学習を導入することでお客さまにとって最適となる広告運用を実現しています。また、社内に多くのデザイナーを確保しているため、お客さまのニーズを満たす広告を作成できているとご好評いただいております。
GMOトラスト・ログインを検討することになった背景についてお聞かせください。
(中さま)2017年から、社内で統合認証基盤プロジェクトを進めておりました。これまで社内で利用していた色々なID・パスワードを、一元管理してシングルサインオンできる仕組みを導入してきました。ディレクトリは、Active DirectoryとOpen LDAPを連携させて利用させています。
(伊藤さま)社内サービスであれば、この仕組みで問題なくカバーできるのですが、クラウドサービスのフォーム認証に関しては問題があると感じていました。各クラウドサービスでログインフォームに変更があったり、ログインURLに変更があると、都度自社で変更を加えなければならないためです。そして、変更作業が遅れると、業務が止まってしまうため緊急性も高いことも問題となりました。
このため、クラウドサービスへのフォーム認証でのシングルサインオンについては、専用の製品を導入すべきという判断になりました。
(中さま)もう1点、セキュリティの観点についてご説明します。GMOトラスト・ログインを含めた統合基盤プロジェクトは、セキュリティ面での課題をクリアするためにスタートしました。当社では、運用型広告製品にログインするためのID・パスワードが漏えいしてお客さまにご迷惑をおかけしたことは一度もありません。しかし、以前はチーム単位で各種広告製品アカウントのID・パスワードを共有せざるを得ない状態でした。
退職者が共有ID・パスワードを利用することがないよう、退職者がでたときには、パスワードの変更を行っていました。しかし、このID・パスワード変更の工数がかかっていたこと、この作業を一元管理すべきと考えていたことも、GMOトラスト・ログイン導入の要因となっています。