パスワード変更が不要となったタイミングで本格検討を開始
はじめに、キヤノン電子テクノロジーの事業と強みについてお教えください。
(窪田さま)当社は、2020年で設立50周年を迎えるキヤノングループのICTソリューションサービス企業です。
金融、運輸、流通、文教などさまざまな業種のお客さまに最適なソリューションを提供しています。
基幹系・汎用系・基盤系からオープン系・ネットワーク系にいたるまで、お客さまのもつ戦略、課題に対して、常にお客さま視点に立って知恵を絞り、時代の変化とお客さまのニーズに応じて、最先端の技術力をもって、最適な解決策を提供しています。
GMOトラスト・ログインを検討された背景についてお聞かせください。
(窪田さま)当社では現在、社内利用の独自システムとクラウドサービス(SaaS)を合わせて27の全社標準アプリを利用しています。
2015年頃から社内利用の独自システムをオンプレミスからクラウドに移行する計画を立て、徐々に進めてきました。
計画時、「利用するクラウドサービスが増えるたびにID、パスワードが増加することとなり、パスワード管理が煩雑になる」ということは想定していたため、計画当初からGMOトラスト・ログインを含む各社のIDaaS製品をウォッチしていました。
そして、実際に利用サービスが増加する中で、社員からもパスワード管理が大変だ、パスワードが覚えられないという声も上がってきました。
そんな中、2017年6月にアメリカの国立標準技術研究所 (NIST) が「電子的認証に関するガイドライン」を更新し、パスワードの定期変更を不要としました。これまでは、定期変更が可能な社内システム・クラウドアプリについては、情報システム管理者側で定期変更の設定を行い、ユーザーは個人でパスワードを管理して対応していましたが、これが不要になるタイミングで、IDaaS製品の検討を本格的に開始しました。