クラウド活用推進の途上で、増加したパスワードがユーザーへ管理/運用負担となっていた
はじめに、八芳園についてお教えください。
(薮嵜さま)
当社は、1943年創業、今年で77年目となります。ここ20年ほどはブライダル事業を中心に事業を展開しています。結婚式で一度だけご利用頂くのではなく、「生涯式場」として、ご夫婦のライフイベントやお子さまのお食い初めや成人式などでご利用いただける場として、選んで頂けるよう、日々尽力しております。
当社では、「日本人にはこころのふるさとを。海外の方には日本の文化を」を使命として掲げ、国内のお客さま、海外のお客さま、またMICE(会議、報奨・研修、国際会議、展示会利用)のお客さまにご利用を頂いております。
GMOトラスト・ログインを検討された背景についてお聞かせください。
(薮嵜さま)
当社のようなブライダル・宴会会場を運営する業界においては、「お客さまに直接応対することが大切」とされ、デジタル化は遅れていました。しかし、2010年代前半から人件費が高騰したことを契機として「デジタル化を通じた生産性向上」に真剣に取り組むようになりました。
具体的には、2015年からの5年間で15のクラウドサービスを導入、活用しています。具体的には、社員台帳の管理、人事評価、勤怠管理、コミュニケーションなどで、直近だと新型コロナウイルス対応として体温の管理もクラウドサービスで行っています。
クラウドサービスの活用により、各従業員の生産性を向上させることが可能となりましたが、1点問題がありました。「パスワードが分からない」「リセットしたい」といった問い合わせが急増し、ユーザーはパスワード管理が負担となっていることに気づきました。
また、これに伴い情報システム部担当者が「1日平均5件、1件あたり10分程度」を行う必要も生じました。
利用サービスが10を超えたあたりからパスワードの管理負担を減らす必要性を感じ、2019年の秋ごろから具体的にこの課題を解決するための製品検討を始めました。