ビジネスチャットツール利用時のセキュリティ強化施策として
IDaaSを検討
はじめに、東映株式会社の事業・強みについて教えてください。
当社は1951年の創立以来、映画やテレビドラマをはじめとする映像制作を中心に事業を展開する「総合コンテンツ企業」です。映像制作を通じた多角的な事業展開が特長で、現在では14の事業領域のシナジーによって、世界の人々に愛される最高のエンターテイメント映像を提供しています。私たちが所属する情報システム室では、主に社内のITインフラ機材や業務システムの導入・運用・管理といった業務を行っています。GMOトラスト・ログインは、当社とグループ会社を合わせて約1,200IDを利用しています。
GMOトラスト・ログインを検討された背景についてお聞かせください。
新型コロナウイルスの蔓延により緊急事態宣言が発令され、社員同士のコミュニケーションが取れなくなったことがきっかけです。それまでは当たり前のように社員全員がオフィスに出社していましたので、横を見ればすぐにコミュニケーションが取れる状態でした。それが、緊急事態宣言以降は在宅勤務せざるを得ない状況となり、社員同士で円滑なコミュニケーションを如何に行うかが会社の重要課題となりました。このような問題を解決するために、ビジネスチャットツールの入口としてIDaaSを導入しようということになり検討がスタートしました。
そこで導入を決めたのがビジネスチャットツールでした。ビジネスチャットツールの導入によって、在宅勤務環境でも円滑なコミュニケーションが行えるようにしたかったのですが、一方で業務に関する重要情報をやり取りすることになりますので、情報漏洩などのセキュリティリスクが懸念材料となりました。当時はアプリごとにパスワードを社員自ら設定していましたので、使いまわしのリスクやパスワードを書いた付箋をPCに張り付けている社員も一部ですがいる状況でした。