セキュリティ強化のため多要素認証が必要だった
はじめに、ソフトクリエイトホールディングスの事業と強みについてお教えください。
(武井さま)当社は、1983年にパソコンショップからスタートした企業で、現在では持株会社ソフトクリエイトホールディングスとグループ会社4社から成り立っています。オンプレミスならびクラウドのシステムインテグレーション、ならびEコマース向けのソリューションやワークフローの開発・提供が事業の柱となっています。
システムインテグレーションに関しては、お客さま企業から、情報システムに関する構築やサポートをフルアウトソーシングで受託することを強みとし、お客さま企業がコア業務に注力できるようサービスを提供しています。
なお、グループ内の情報システム部門は、全てホールディングスに集約しています。これにより、全てのグループ会社で効率的なシステム導入・運用が可能となっています。
GMOトラスト・ログインを検討された背景についてお聞かせください。
(長尾さま)当社はシステムインテグレーション事業を行っている関係から、「お客さまに提供するシステム・サービスは、自社で利用してきちんと把握してから、最適な形で提供する」という考えを重視しています。
この関係で、2011年頃から自社内でクラウドやSaaSを積極的に活用することに加えて、「SCCloud」という当社独自のクラウドプラットフォームの提供を開始しています。2017年からは、クラウド化できない一部サービスを除き、移行可能なサービスは全てクラウド化し、SaaS利用をさらに加速させています。
ここで課題となったのが認証の強化です。2017年当時、当社で利用しているSaaSで多要素認証(二段階認証)に対応していたのは Microsoft 365 のみで、他のSaaSは多要素認証にまだ対応していませんでした。
幸いなことに、当社の情報システム部門も経営陣も、認証強化が重要なセキュリティ課題であることを認識できたため、当社に最適な多要素認証ソリューション検討を本格的に開始しました。