「業界イメージを改善したい」、そんな想いから発足したDX推進部
はじめに、東亜建設工業株式会社について教えてください。
(石倉さま)当社は創業1908年、設立1920年と、明治・大正からの歴史を持つ総合建設業の会社です。国内土木と国内建築、海外といった分野に加え、防災や海洋エネルギー発電、海底資源開発などの環境分野も手掛けています。特に海洋土木・ウォータフロント分野を得意としており、身近なところでは100年におよぶ横浜・東京湾臨海部の開発や、レインボーブリッジの建設に携わっています。
お二人のミッションについて教えてください。
(石倉さま) 我々はDX推進部の中で、細かな担当としてはシステム課に位置しています。元々情報システム部という形だったので、従来やってきたことの延長線上で社内のITインフラを担っています。サーバーネットワーク、デバイス、クラウド系、及び情報セキュリティの範囲でDX推進を考える部門になります。
どのような背景で、新たに「DX推進部」が発足されたのでしょうか?
(石倉さま) 去年の4月から経営企画本部という部署が新設され、そこにDXを推進していく部門としてDX推進部が立ち上がりました。我々の元々の情報システム部門と、工事系の土木、建築のICTを推進していた部門が一緒になってDX推進部が組織されてスタートしています。
タイミングとして、社会的に「DX」が加速していたこともきっかけではありましたが、建設工事ってどちらかというと一般的には比較的「ハードな仕事」「残業も多くて土日も休めない」みたいな印象を持たれる業種ではあるんですよね。
そこで、いかに仕事を効率化させて現場の人達が短時間で工事ができ、休みの取りやすさも改善したい、といった働き方改革の実現が1つの目的にありました。色んな業務をDX化していくことによって効率が上がり、より提供する技術の品質向上を目指すことが大きな目的としてあります。
なので、我々システム課と工事系のICTを推進してきた部門がDXに関わることで、現場で使えるアプリケーション等を模索・展開しています。
また、データを集約して活用できる環境作りにも取り組んでいます。現在全社にクラウドストレージサービスを採用し、ちょうど今データを集約して活用に向かっている最中です。今回のトラスト・ログインを使ったパスワード管理を単純化していくように、社内の情報確認といった作業も含め、社員の業務負担の低減をしていくこともDX推進部のミッションとなっています。